高村薫『神の火』(1991)

Nが昔読んだ本の中から「これ読んでみる?」と出してきたのが5月頃だった。多分、311地震がなかったら、読むこともなかったのかもしれない。高村薫を読むのは3冊目。やっと飛行機の中で読了。

90年代初期に原発の本質を、小説で、ここまで詳しく書いた本があることにまず驚く。そして、地震にしろ、テロにしろ、原発は意外と脆く、しかも被害は計り知れないことに読者は気づく。

「自分が盗んだ火は、自分で消し、神に返す。」と主人公に言わせるところで、作者の意図は達せられたと感じる。でも、小説としては「李歐(りおう)」の方が面白かったな。

高村薫『神の火』(1991)” への1件のフィードバック

  1. 今日「福嶋の児童の甲状腺に異常値」という報道があって、思い出した。この小説は、チェルノブイリで被爆した少年が、死期を悟り、日本に潜入する話でもあった。

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