映画『プロメテウス』

宣伝では、人類の起源を問う映画と言われていたが、実際は『エイリアン5』、あるいは『エイリアン・ビギンズ』と言った方が正しいかもしれない(2010年の監督インタビューでは「エイリアン5」だった)。石原家はタイトルが『エイリアン5』なら見に行かなかったかもしれない。

H.R.ギーガー(ハンス・ルドルフ・ギーガー)の画集を持っているような人は必見。

なぜなら、このアート「スペース・ジョッキー(space jockey)」の謎が解けるからだ。

ヒロインのノオミ・ラパスは、映画「ドラゴンタトゥーの女」「シャーロック・ホームズ・シャドーゲーム」の後、この最高の役(エリザベス・ショー役)に巡り会えたようだ。

彼女(エリザベス・ショー博士)は、2091年にウェイランド社のプロメテウス号に乗る。その30年後、シガニー・ウィーバー(エレン・リプリー役)は、ウェイランド・ユタニ社に雇われてノストロモ号に乗る(=最初の「エイリアン」)。まさしく、この映画はエイリアン・ビギンズなのだ。

コールドスリープから目覚める船員、アンドロイド、巨大企業の思惑、エイリアンの生体への侵入、受胎、などなど、エイリアン映画の文法を守ったクラシックな様式美か?はたまた、永遠のマンネリズムか?

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